エフピーエムNews 第62号  高校で金融教育は始まっています。 

【今回のテーマ】 高校で金融教育は始まっています。 高校生はどんな事を学んでいるのでしょうか。

今年の4月から高校家庭科の授業の中で「金融教育」が始まりました。
民法の一部改正に伴い、18歳以上は成年という扱いになり返済能力があれば18歳でも自分の意思でローンを組んだり、一人暮らしの賃貸契約をしたりすることが可能になりました。
条件をクリアして審査を通れば、クレジットカードを持つことも出来ます。
お金にどう向き合い、どんなことに注意すればいいか、新たに成年になる若者に教育することは非常に大切になります。
特に注意しなければいけなのは、マルチ商法や詐欺まがいの投資話です。
お金がなければ断れる話もローンを組めるとなると、高額なマルチ商品を購入してしまうケースがあり得ます。
詐欺の手口は巧妙で、本当に儲かるかのように話を持ちかける。
最初は少しだけ利益を渡して信じ込ませ、信じ切ったところで大金を巻き上げるという手口もあります。
こうした詐欺被害が後を絶たないのは、知識の乏しい人がターゲットになっているからだと思います。
金融の知識を身につけることは、詐欺被害に遭わないための自衛策となるのではないでしょうか。

高校生は金融教育でどんなことを学ぶ?
では、高校生は授業でどのようなことを学ぶのでしょうか。
2022年度から実施される「高等学校学習指導要領」を見てみると、以下のようになっています。

出典:文部科学省「【家庭編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説」より抜粋

金融リテラシーとは一生の付き合い
導入時の報道では高校生が家庭科で”投資”について学ぶ、というようなフレーズが切り取られ強調されていたように思います。
実際には金融経済教育、特に金融に関する「リテラシー」(関連する知識や情報を持っていて、それらをうまく利活用して判断できる能力)がバランスよく網羅されているように感じます。
これは高校生に限らず一生もののテーマだと思います。
日本は欧米などに比べて、社会全体で金融教育が遅れているとよくいわれます。
その結果、大人になってからも金融に関するリテラシーは人によってバラバラです。
色々な金融リテラシーに関する調査を見ると、リテラシーの高い人ほど「家計管理がしっかりしている」「金融商品購入時に他の商品との比較、ウェブサイトでの調査、金融機関等への相談を行い、商品性を理解した上で購入している」「資金計画をたてている」「緊急時の資金的備えを持っている」などの特徴が報告されています。
結果、金融トラブルに遭いにくく、さまざまな経済的ショックに対する耐性が強くなるとされています。
このように、金融リテラシーを高める意義はとても大きいと言えます。
高校生が授業で学ぶ時代になりました。
大人である私たちも、自身に足りない知識を把握し、生活に役立てていくためにも金融知識を学んでみてはいかがでしょうか。