エフピーエムNews 第60号 若年層、老後に備え。積立投資年2兆円ペースで増加

【今回のテーマ】 「投資信託に関するアンケート調査 2021年度」から個人投資の”今”を

投資信託を定期的に買い続ける「積み立て投資」が広がってきています。
大手ネット証券と独立系投信の7社の集計では、今年3月の投資額は1,584億円と月間で過去最高になりました。
年間で2兆円に迫るペースで増えていて、日本でも長期の資産運用に資金が向かい始めています。
積み立て投資は一定額を定期的に買う為、購入額の増加は個人の投資への普及度合いを量る指標にもなります。
そこで今回は投資信託協会が3月に発表した「投資信託に関するアンケート調査 2021年度」から個人投資の”今”を解説したいと思います。

「投資信託に関するアンケート調査」とは
「投資信託に関するアンケート調査」は、投資信託協会が毎年行っている調査で、全国の20歳~79歳の男女個人を対象にインターネットによって実施されています。
この調査では、投資信託の保有状況や特徴認知、満足度、積立投資の認知などを把握することと、投資信託保有未経験者層に対しては、非購入理由や購入検討のきっかけを確認することにより、「貯蓄から資産形成へ」の流れを促進するための課題を探り、今後の投資信託の利用拡大及び啓発普及活動に役立つ資料とすることを目的としているそうです。
最新の2021年度(令和3年)の調査は、全国の20000人を対象に実施されています。

こちらのデータから、近年の投資信託の状況や、年代・性別ごとの傾向などを詳しく見ていきましょう。

現在、投資信託を保有している人の割合は27.9%で年々増加傾向にあります。
特に2019年からの比較で20代では9.7%、30代で13.2%と大幅に増加しています。
若い世代での関心の高まりが見て取れます。

それでは次に実際に投資を始める人と始めない人では何が違うのか見てみましょう。

投資信託を始められない理由の1番は「投資の知識がないので」。
続いて「そもそも興味がないので」、「損をしそうで怖い」となっています。
やはり知識不足は30代以下の若者層で多くなっていますが、興味は高いことが分かります。

それでは投資信託を始めた人はどんなきっかけで始めたのでしょうか?

投資信託購入のきっかけとしては、「保有しているポイントで投資出来る」が27.1%でもっとも多くありました。
2位は「金融や投資を勉強して理解できたから」で20.9%となっています。
40代以下の人がポイント投資をきっかけにして金融の勉強をし始めているようです。

最後に投資信託の買い方についてです。

表を見ての通り、積み立て投資を利用している人は全年代で62.7%と2019年から20.3%増え、20代・30代では80%を超えています。
つみたてNISAやiDeCoによる国の後押しも大きいと思います。

ここまで見てきたように若年層を中心に投資への流れが生まれつつあるように感じます。
様々な制度を活用しつつインターネットやマネーセミナーなどから正しい情報を取得し、まずはポイント投資でも構いませんので”投資家デビュー”をしてみましょう!

参照データ
投資信託協会「投資信託に関するアンケート調査報告書-2021年(令和3年)」編
投資信託全般(投資信託協会)
https://www.toushin.or.jp/statistics/report/research2021/