エフピーエムNews 第102号 4月1日から自転車の道路交通法が変わります —

FPM News

いつもエフピーエムNewsをご覧いただきありがとうございます。

本日2026年4月1日から、自転車に関する道路交通法が大きく改定されました。今回の改定は「青切符(交通反則通告制度)」の自転車への適用がメインです。お子さまが通学で自転車を使っているご家庭には、特に関係の深い内容になっています。

今月号は特集として、新しいルールをわかりやすくお伝えします。ぜひ親子で確認してみてください。


■ そもそも何が変わったのか

これまで自転車の交通違反は、「指導・警告」か悪質な場合の「赤切符(刑事罰)」しかありませんでした。赤切符は刑事手続きが必要なため、実際には軽微な違反が見逃されやすく、「自転車は多少ルールを破っても大丈夫」という意識が広がっていたのが実情です。

ところが2024年5月に道路交通法が改正され、本日から「青切符(交通反則通告制度)」が自転車にも適用されることになりました。車やバイクと同様に、違反すればその場で反則金が科されるようになります。

【青切符の仕組み】
違反発生(16歳以上が対象) → 青切符を交付(警察官から) → 反則金を納付(7日以内) → 完了・前科なし

※ 反則金を納付しない場合 → 刑事手続きへ移行(起訴の可能性)
※ 酒気帯び運転・妨害運転などの悪質な違反は「赤切符」(刑事罰)

対象は「16歳以上」
中学生以下(15歳以下)は青切符の対象外です。ただし従来通り指導・警告の対象にはなりますので、ルール遵守は変わらず必要です。


■ 主な違反と反則金の一覧

反則金は違反の内容によって3,000円〜12,000円に設定されています。「うっかり」でも取り締まりの対象になります。

違反の内容 反則金 ポイント
ながらスマホ(走行中の画面注視・通話) 12,000円 最高額。停止中の操作はOK
信号無視 6,000円 自転車専用信号も対象
車道の右側通行(逆走) 6,000円 原則として左側通行
傘さし運転 5,000円 雨天の通学で要注意
イヤホン使用(周囲が聞こえない状態) 5,000円 片耳でも音量次第でNG
一時不停止 5,000円 通学路の交差点に注意
整備不良・無灯火 5,000円 ブレーキ不良・夜間の無灯火も対象
二人乗り・並走 3,000円 友人と並んで走るのもNG

⚠ 反則金を払わないとどうなる?
7日以内に反則金を納付しない場合、刑事手続きに移行します。ながらスマホの場合は「6ヶ月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金」という刑事罰が科される可能性があります。「後でいいや」は禁物です。


■ 新潟県の道路事情で特に気をつけること

新潟県・燕三条エリアには、都市部とは異なる特有の道路事情があります。地元に合わせたポイントを確認しておきましょう。

【新潟特有①】積雪・路面凍結と「逆走」問題
新潟県は豪雪地帯です。冬場から春先にかけて、路肩の雪で車道中央寄りに走らざるを得ない場面があります。しかし今回の改定では「車道の右側通行(逆走)」は6,000円の反則金対象です。雪があっても例外は認められにくいため、路面状況を見て無理な走行を避けること、できる限り左側を走ることを子どもに伝えておきましょう。

【新潟特有②】農道・バイパス沿いの通学路
国道7号・8号のバイパス周辺では、歩道が整備されていない農道や集落内の道路が通学路として使われているケースが多くあります。こうした道路では、自転車が車道の左端(路側帯)を走ることが原則です。大型車や農作業車が多く通行するエリアでは特に左側走行を徹底させましょう。

【新潟特有③】秋冬の早い日暮れと無灯火
新潟県は冬の日照時間が短く、午後4時台にはもう薄暗くなります。下校時間と重なるこの時間帯に無灯火での走行は5,000円の反則金対象です。お子さまの自転車のライトが正常に点灯するか、今すぐ確認してみてください。電池式の場合は電池残量のチェックも大切です。


■ 子どもの通学 歩道走行はどこまでOK?

「子どもだから歩道を走らせたい」というのは当然の親心ですが、法律上は「歩道を走れるケース」が決まっています。

歩道を走ることができるケース

  • 13歳未満(中学生未満)の子ども
  • 70歳以上の高齢者、または身体に障害がある方
  • 道路標識で「自転車通行可」と示された歩道
  • 車道が危険で、やむを得ないと判断できる場合

歩道を走る場合でも守るべきルール(違反は5,000〜6,000円)
歩行者を優先し、車道寄りを走ること。歩行者がいたら徐行(約10km/h以下)すること。ベルを鳴らして歩行者を退かせるのはNGです。スピードを出してすり抜けるのも違反になります。

高校生(16歳以上)になると青切符の対象者になります。中学から高校へ進学されたお子さまがいるご家庭では、このタイミングで改めてルールを確認するのがおすすめです。


■ 今後の改正スケジュールも把握しておきましょう

今回の青切符導入だけでなく、道路交通法は2026年を通じて段階的に改正が続きます。

  • 2026年4月1日(本日施行) 自転車への青切符スタート。仮免許の年齢要件を17歳6ヶ月に引き下げ。
  • 2026年5月23日までに施行 車が自転車を追い越す際に1m以上の側方間隔を確保する義務(守れない場合は減速)。自転車側も左に寄る義務あり。
  • 2026年9月1日予定 生活道路(幅5.5m以下の道路)の法定速度が60km/h → 30km/hに引き下げ。子どもの通学路の安全性向上が期待されます。

ヘルメットは「努力義務」のまま
2026年現在も、ヘルメット着用は努力義務(未着用でも反則金なし)です。ただし事故が起きたときの重傷リスクは大きく変わります。お子さまの通学には、ぜひヘルメットをかぶらせてあげてください。


■ 保護者向け:今すぐできる確認リスト

改正を機に、お子さまの自転車通学を見直してみましょう。

  • ✅ 子どもの自転車のブレーキ・ライトが正常か確認する(不良は5,000円)
  • ✅ ヘルメットを着用する習慣をつくる(努力義務だが命を守る)
  • ✅ 通学ルートの一時停止箇所を子どもと一緒に確認する
  • ✅ 走行中はスマホを触らないことを約束させる(12,000円)
  • ✅ 雨の日の傘さし運転はNG・レインコートを用意しておく(5,000円)
  • ✅ 友だちと並走しないよう声をかける(3,000円)
  • ✅ 夕方の下校時にライトが点灯するか確認する(無灯火は5,000円)
  • ✅ 自転車保険(個人賠償責任保険)に加入しているか確認する

■ 自転車事故と保険 知っておきたいこと

今回の改定は「違反に罰金が科される」だけではありません。取り締まりが強化されるということは、事故が起きたときに「違反状態で走行していた」と認定されやすくなり、損害賠償の過失割合にも影響する可能性があります。

自転車事故による高額賠償は決して珍しいことではありません。

賠償事例(参考)
小学生が自転車走行中に歩行者と衝突し、歩行者が意識不明になった事例で約9,500万円の賠償命令が出ています(神戸地裁・平成25年判決)。加害者が未成年でも、保護者が賠償責任を負うことになります。

火災保険・自動車保険・クレジットカードなどに「個人賠償責任保険」が特約として付帯されている場合があります。カバー範囲が家族全員か、補償額が1億円以上あるか、一度確認してみてください。

「自分の保険の内容がよくわからない」「見直しが必要か判断してほしい」という方は、ぜひエフピーエムにお声がけください。現在の保険をそのままお持ちいただくだけで確認できます。


春は進学・進級・入学のシーズンです。新しい環境でお子さまが自転車通学を始めるタイミングだからこそ、ルールと安全を改めて親子で話し合う機会にしていただければと思います。

今回ご紹介した内容で「うちの家庭は大丈夫?」と気になったことがありましたら、お気軽にご相談ください。保険の見直しはもちろん、「こういう場合はどうすればいい?」といったご質問にもお答えします。

今月もお読みいただきありがとうございました。どうぞ安全な春をお過ごしください。